松田権六 うるしの話

March 20, 2016

松田権六さんの「うるしの話」

松田権六さんは人間国宝であり漆聖ともいわれ近代漆芸を代表する至高の漆芸家でした。東京芸術大学の卒業作品では満点を獲得したものの、藝術に満点はないと自ら減点を求めたエピソードが示す通り、生涯において高みを切り開いていった人物でした。
この本は、漆に関する原材料や技法や産地に関する知識の話と自伝の2部構成となっています。知識の部分の表現の正確さは他書にはないものです。また第二部は松田権六氏の漆の市場を広げる活動のダイナミックさに驚きを感じます。国会議事堂や日本郵船の船舶の内装、パイロットの万年筆、ダンヒルのパイプなど、現在にも続き、西洋の生活と日本の伝統技術の融合を実現しておりました。その発想力と実行力は私たちが見習うべきものです。

 

 

 

 

 

 

 

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